(2)猿投−境川断層北半部

最終目標として活動履歴解明のためのトレンチを行うため、極浅層反射法地震探  査と浅掘ボーリングを併用して、トレンチ位置を特定する。したがって、詳細調査地区は、トレンチが可能な場所でなければならない。

これらの条件に合う地区として抽出した地区は、次の2地区である。

@豊田市本徳町地区 低位段丘面上の変形構造、近くに断層路頭があり断層位置を特定しやすい。

A藤岡町深見地区  低位段丘面上に低断層崖の可能性のある変形構造がある。近くに断層路頭があり、断層位置を特定しやすい。

委員会のメンバーによる現地視察を踏まえ、下記の理由により、A藤岡町深見地区が選定された。

選定理由

・全体が幅広い谷底平坦面・低位段丘地形があり、断層を横断する方向に極浅層反射法地震探査の測線が十分にとれること。

・圃場整備がなされているが、切り盛りが比較的小さく、地層の乱れが少なくトレンチを行いやすい場所であること。