(5)高根山撓曲

@地形・地質調査

中位段丘面が北側に傾動している。この段丘面の南側に位置する段丘崖は、沖積低地面と接し、北東−南西方向に直線的に延びているため、この段丘崖に沿った活断層が推定される。

また、都市圏活断層図でも、同じ位置に活断層が推定されている。

A浅層反射法

<B−測線>大府市

高根山撓曲の地質構造を把握する目的で、主要地方道名古屋碧南線(中央町〜朝日町)で実施した。深度450m以深が中新世の師崎層群と推定される。大府市運動公園付近の深度1500m既存ボーリング結果では、445.7mで常滑層群と師崎層群の境界が確認されている。

常滑層群などは殆ど水平で地層の連続性も良好である。しかし浅層反射法の分解能を考慮した場合、変位量10m程度の活断層が分布していないとはいいきれない(図7−5−12参照)。