(1)目的

調査地に分布する地層の対比及び堆積年代を特定することによって、活断層の変位量を把握することを目的として実施した。対象とする地質と堆積年代によって、以下に示した年代測定方法から最適な方法を実施した。

14C年代測定は、4〜6万年前以降の炭化物の年代測定を対象としており、主に沖積層の堆積年代を調査し、活断層の最新活動時期を推定することを目的とした。

フィッション・トラック年代測定及び火山灰分析は、常滑層群中の火山灰層の年代測定及び対比を行うことによって常滑層群の堆積年代及び地質構造を把握し、常滑層群を変位Sしている活断層の平均変位速度を把握することを目的とした。

花粉・珪藻分析は、碧海層(高浜−bP孔のボーリングコア試料)の堆積年代や地質構造を把握することによって、碧海層を変位している活断層の平均変位速度を把握することを目的とした。