(2)高浜撓曲崖

浅層反射法では、明瞭な断層が検出されなかった。これは断層位置が測線の端部であるためノイズが多く、反射断面が不明瞭であったためである。高浜撓曲崖を挟んだボーリング結果では、碧海層(細礫層)が約10m変位していることが明らかになった。碧海面の変位量から、高浜撓曲崖の平均変位速度を求めると、13cm/1000

年が得られた(表5−2参照)。これは、既存の資料(森山:1997)による高浜撓曲崖の平均変位速(5〜5.6cm/1000年)よりやや大きいが、おおむね同程度である。

表5−2 各時代の変位量(高浜撓曲崖)