(5)音波探査(衣浦港)

衣浦港においてシングルチャンネル音波探査及びマルチチャンネル音波探査を実施した。大高−大府断層と高浜撓曲崖が連続するかどうかを確認するため、音波探査で衣浦港を断層が横断すると推定される位置を含む8kmの測線で実施した。シングルチャンネル音波探査結果では、既存資料から推定される位置に不明瞭であるが、地層のずれが認められた。しかし、ずれは沖積層に及んでいない。

また、既存ボーリングで音波探査測線沿いの地質断面を作成すると、音波探査結果で地層のずれが確認された付近で、更新統の上面に段差が認められた。この段差は、北側(上流側)が約5m下がっており、断層の存在を示唆している可能性がある。

図4−7 浅層反射法探査結果図(E測線)