(4)浅掘ボーリング結果(深度10〜30m)

既存の資料等で大府市南部を横断する大高−大府断層が推定された。空中写真判読では沖積面に1m程度の段差が認められた。極浅層反射法弾性波探査では、段差の位置に地層の不連続面(断層)が検出された。このため、浅掘ボーリングを実施した。

ボーリングの結果、推定断層(空中写真判読及び極浅層反射弾性波探査結果)の位置での完新統(沖積層)基底面及び地表面が約1m変位していることが明らかになった。

この完新統の堆積した年代は、14C年代測定結果より、2500年程度前の縄文海進時の堆積物と考えられる。(図4−3参照)。

図4−3 大府市南部の地質断面図(a,b測線)