7−4−1 構成する断層

構成する断層(図7−4−0

雲仙地溝南縁西部断層帯に属する断層は、地溝南西部に分布する、主として北落ちの断層である。陸域では、塔ノ坂断層、小浜北断層、小浜断層、金浜断層、諏訪池断層がある。小浜北断層と塔ノ坂断層が南落ちを示す以外はすべて北落ちの断層である。

海域では、橘湾南東部の小浜〜金浜沖から、橘湾中央付近を経て、長崎市牧島沖に至る、主に北落ちの断層群と、南串山町の西方海上から橘湾南部を西に向かって連続する、主に北落ちの断層群が分布する。両者はほぼ平行していることから、橘湾南部断層群として一括した。

一方、今回の調査で新に確認された橘湾西部海域の断層群は、調査の結果、北落ち主体の橘湾南部断層群に対して、南落ち主体であること、及び活動時期が橘湾南部断層群とは異なることから、橘湾南部断層群とは別の断層であると考えられ、橘湾西部断層帯として別に区分した。