6−1 調査計画の概要

1)これまでの調査だけでは,今回確認した2回の液状化現象が海溝型地震による可能性を排除できない。地質構造から判断して,大地震の際には長町−利府線と大年寺山断層が同時に活動する可能性が高い。したがって,2回の液状化が長町−利府線での地震によるものかどうかの判定には,大年寺山断層の活動履歴を明らかにすることが有効であ る。

2)長町―利府線断層帯と坪沼―円田断層帯が連続したひとつの活断層なのかどうかは,活動度を評価する際の重要な問題であった。近年,仙台市付近の微小地震観測結果(吉 本ほか,1997)は,この2つの断層が地下深部ではほぼ連続している可能性を示唆している(図6−1−1)。したがって,坪沼―円田断層帯と長町―利府線断層帯との同時的活動を確認することの重要性は,ますます重要な課題となっている。

平成11年度調査として,坪沼―円田断層帯を構成する断層のうち,断層が地表まで達し,活断層露頭も発見されている坪沼断層について,以下に示す地表踏査(精査),浅層反射法地震探査,ボーリング調査及びトレンチ調査を行う計画を立案する.