4−4−2 堆積物の年代

本トレンチ地点では、基盤を覆う堆積物を層相・堆積状態から第T〜Y層まで層序区分できる。年代試料は、第T、U、W層から炭化物が得られた。年代試料採取地点を図4−14に示す。第V、X、Y層は炭化物を含んでおらず、火山ガラスも得られなかった。

炭化物について14C年代測定を行った。以下、得られた年代値を示す。

@N面第T−B層(細〜中粒砂層)中の炭化物より、AD1685−1930年の年代値が得られた。

AN面第U層のチャネル構造最下部の有機質土より、AD1260−1305年の年代値が得られた。

BN面第W層に狭在する粘土質有機土層(S面のW−C層に対応する)より、AD1020−1205年の年代値が得られた。

CN面第W層の砂礫中(Bの直下)に含まれる炭化物より、AD980−1035年の年代値が得られた。

DS面第W−D層中の木片から、AD670−780年の年代値が得られた。