(2)新宮地点

新宮地点(図8−3図8−4

本地点は,北部断層のうち地形的に最も明瞭な地点に一つであり,山地と盆地との境界付近のバルジ状の地形で特徴付けられる。バルジ状の地形は,最低位の段丘面にも反映されていることから,本地点では北部断層の最新活動時期及びその際の単位変位量の解明が可能と考えられる。

また,既存ボーリングの解析結果によると,断層の低下側では深度約 20mにATテフラ(約 2.5万年前)が存在すること確認されたことから,本地点では最新活動以前の活動履歴,過去数万年間の平均変位速度が解明できる可能性もある。