4−2−1 調査地点の概要と目的

新宮地点では、最低位の段丘面がバルジ状を呈している。このバルジ状地形は、大川以北の北部断層の特徴である。平成12年度の調査では、このバルジを中心にボーリング調査及びトレンチ調査を実施し、バルジの前面で第1トレンチを、 バルジの背後で第2トレンチを掘削した(図3−1)。

その結果、バルジ前面には撓曲(主断層)が、同背後には主断層とは逆センスの逆断層(バックスラスト)が認められ、最新活動時期は主断層が、約2500y.B.P以降、バックスラストが約1900y.B.P以降であること、その一回前の活動時期は、主断層・バックスラスト共に約8000y.B.P以降〜約6000y.B.P以前であることが明らかになった。このことから、バルジ前面の主断層と背後のバックスラストは、少なくとも約8000y.B.P以降には活動履歴が一致しており、同時に活動しているものと判断された。

一方、平成12年度調査では、バルジ背後の逆向き低崖を掘削した第2トレンチにおいて、バックスラストは約1900y.B.Pの腐植層に変位を与えていることが確認されており(図3−4)、最新活動時期をさらに限定することを目的に、第2トレンチの北方延長上で、第3トレンチを掘削した(図4−1)。