3−2 平成12年度調査結果のまとめ

大川地点における調査結果により、会津地震が本断層帯の活動によるものとしても、同地震時には、地表変位はなかったか、あるいはあったとしてもその量は小さいものであった可能性があることが明らかとなった。

しかし、本断層帯は完新世段丘面にも明瞭な変位・変形を与えている断層であることから、会津地震時あるいはそれ以前に地表変位をもたらす規模で活動したことは明らかである。この意味における活動のうち、最も新しい活動は、新宮地点において約1900y.B.P以降であったことが明らかとなった。 以下、この活動を最新活動と呼ぶ。

最新活動に先行する活動時期は、新宮地点では約8000y.B.P以降〜約6000y.B.P以前であることがほぼ確実であり、塔寺地点でも約7000y.B.P前後における活動があったことは明らかである。この活動が、最新活動の一回前の活動である場合、活動間隔は4000年〜8000年となる。 しかし、粟田ほか(1993)は、塔寺地点においては、約7000y.B.P以降〜約4300y.B.P以前の活動を推定しており、この活動の有無を確実にすることが課題として残された。